コンピュータはCPU、メモリ、ディスク、キーボードなどのI/O、ネットワークインターフェースなどから構成される。一般的に、CPUの計算処理時間に比べ、ディスクやネットワークの処理時間は数十から数百倍かかる。シングルタスク環境では、逐次処理が行われるため、入力待ちや通信待ちなど、CPUが計算を実行できずに、待つ時間が発生する。マルチタスクの導入によって、これらの待ち時間の間にCPUを動作させ別の計算を行い、全体の処理時間の短縮を実現することが可能になる。
これとは異なる方法もある。各タスク自身が、短い時間間隔でOSに処理を返す方式によって実現されているものを、
ノンプリエンプティブなマルチタスクあるいは
疑似マルチタスクという。例えば
イベント待ち行列を参照する際などにタスクが自分でOSに制御を渡す(
NetWareの様にシステムコールの都度制御を返す実装もある)。OSが
CPU資源を管理する必要がないので処理は少ない。しかし、長時間CPUを占有し続けるタスクが存在すると、実質的にシングルタスクと同じになってしまうという欠点がある(例えば、特定のタスクが無限ループに陥るなどOSに処理をかえせなくなると、他のタスクを道連れにしてシステムがハングする結果になる。古い
Mac OSや
Windows 3.x、
Windows 9x系における16bit Windowsプログラムの動作、などはこの方式である)。
「マルチタスク」「MULTITASK」という言葉は日本において
日本電気株式会社が商標登録している(第4598360号、
2002年8月23日登録)。使用範囲を「
携帯電話機」「コンピュータネットワークの加入に関する情報の提供,データ通信に関する情報の提供,テレックスによる通信,テレビジョン送信機・ラジオ送信機その他の通信機器の貸与,テレビジョン文字多重放送,テレビジョン放送,テレビジョン放送・有線テレビジョン放送・ラジオ放送に関する情報の提供,ファクシミリによる通信,ラジオ放送,移動体電話による通信,電気通信に関連する情報の提供,電子メール通信,電子計算機端末による衛星通信,電子計算機端末による通信のための通信回線の提供,電報による通信,付加価値通信網による通信(バンサービス),付加価値通信網の提供,報道をするものに対するニュースの供給,無線呼出し,有線テレビジョン放送 」(原文のまま)としているので、使用分野によっては注意が必要である。