特徴:この端子が登場した当時のIBM-PCは、使用される表示装置として、
EGA/
CGAを用いており、それとの接続にも、9接点のD-Sub端子を用いられていた。通常、接点の折損に備え、交換が容易なケーブル側に雄型の端子を用いるのであるが、表示装置との誤接続を防ぐため、機器側が雄型の端子となっている。また、この端子は、主にシリアルマウスや、低速モデムなどの、同期通信を必要としない機器を接続することを目的に装備されたため、同期通信関連の機能が省略され、9本の接点を備えることとなった。
本来、接続互換性を考慮した場合、各機器は、こういった国際規格に合致した機器を製造、販売するべきであるが、一般消費者向けの商品の場合、新規格に
合致するよりも、耳慣れた古い規格に
準拠するほうがコストがかからないため、当規格に合致したシリアルポートを持つ機器は、極めて限られている。なぜなら、航空宇宙用、軍事用のシリアルインターフェースの規格は、更に強靭な端子を使用する他の規格が存在し、そちらが使用されるからである。このような脆弱な物理構造を持つ接続形態で、電気的、物理的要件を厳密に定められても、生産コストが上昇するだけで、何のメリットもないのが現実である。一般向けの機器の場合、規格の解釈や実装の問題によるトラブルは、トラブル全体の中で極めでわずかであるからである。