しかし、当初は米国内でも各社各様のさまざまな規格が乱立する気配を見せはじめていた。そこで、RMA(Radio Manufacturers' Association〈全米無線工業会〉、後の
EIA)によって
1940年に組織されたのが、テレビジョン放送方式標準化委員会(NTSC)である。標準規格策定には9か月ほどを費やし、幾度となく開かれた会合と実験の成果物は
1941年3月に推奨規格としてFCC(Federal Communications Commission〈
連邦通信委員会〉)へと提出され、同5月に商業放送が承認された。後にこの白黒放送規格は、
EIA(Electronic Industry Alliance〈米国電子工業会〉)によってRS-170としてまとめられている(1957年編纂)。
撮像素子から出力された三原色(R・G・B)の強さを表す信号を、明るさを表す
輝度信号(Y)と色の座標を示す2つの
色差信号(I・Q)に
マトリクス変換し、輝度信号には白黒放送との互換性を持たせ、色差信号は
ローパスフィルターにより大幅な帯域制限(画像がぼやけるが、上述した通り人間にはこの劣化が認識できない)を行って、色副
搬送波(カラーサブキャリア 約3.58MHz)で
直交振幅変調をかけて
クロマ信号とし、輝度信号や音声信号との相互妨害を極力発生させないような形態に合成して放送する。